L-TECH大杉のタカハシです。
前回ブログの最後に予告した事例を紹介致します。
車両はML350、W166型のモデルになります。
入庫時お客様のご用命はタイトルの通り、ある日突然動作しなくなり、たまにパワーウインドウも動作しないとのことでした。
実際に症状を確認のため、該当ドアにて操作・観察していたところ、少し違和感のある箇所を発見しました。
ドア付け根側、車体からドアへ配線を渡す際の防水カバーが外れておりました。
事前に診断機にてドア内部に位置する、ドアコントロールユニットの不良が検出されていましたが、まさかと思い配線カプラーを外してみました。
カバーの外れた箇所から雨水等が侵入し、配線を伝って各カプラー端子や配線を腐食させていました。
反対側もこの通りです。
この状態ではドアロックだけでなくドアに備わる機能全てに影響が出てしまいます。
その後作業としては、配線を新品に…すると金額の面や本国取り寄せといった納期の問題があり、ご相談の結果、現在の配線・端子を新たな物へ分解・継ぎ替えをさせていただきました。(作業に集中してしまい撮影は失念しておりました…)
残念ながらコントロールユニットは再使用できない状態でしたので新たな物をご用意し、問題の防水カバーを安易に外れないよう処置して作業は完了。動作確認をしたのちご納車致しました。
きっかけはカバーが外れていたという些細な点でしたが、月日を経て次第に大きな問題へと発展してしまった事例でした。
皆様の日々ご使用の際に、そういえばと些細な違和感の発見に役立てれば幸いです。
もしも同じような状態を発見した場合は是非ご相談ください。発見、対処が早ければそれだけ処置も軽く抑えることが可能です。
それでは今回はここまでになります。また次回更新をお待ちください。
御覧いただきありがとうございました。