今週も当ブログを御覧いただきありがとうございます。
金曜日担当タカハシです。
本日はエンジンの冷却水温を管理しているクーラントサーモスタットについてご紹介していきます。
車両はW246 Bクラスでの修理になります。
この車に採用されている270と言われるエンジンでは定番となってきているもので、W176 AクラスやW117 CLAクラスでも該当いたします。
E/gチェックランプ点灯からの診断機での確認の結果サーモスタットの不良が確認されたため作業を進めていきます。
ボンネットを開け、向かってエンジン後方側に装着されているため、場合によっては鏡で位置を確認しながらの作業になります。
様々なセンサーに繋がる配線やホース類を切り離した後インテークマニホールドを取り外し、
問題のサーモスタットを取り外します。
サーモスタットは矢印の位置に取り付けられており、マニホールドに隠された状態なので普段は目視が困難な場所になっております。
この状態からはサーモスタットの交換を行い、それまでに取り外した部品達を復元していきます。
組み上がり後は冷却水の注入、エア抜きを行い、診断機でモニターしながらのサーモスタットの動きをチェックした後、ロードテストを行い完了となります。
今回のサーモスタットの不良が発生した場合、冷却水を目標温度まで上げきれず、エンジンを適切なコンディションで動作できなくなってしまったり、又は温度を下げる制御ができずオーバーヒートしてしまったりと重大な事態へ発展してしまう恐れがあります。
E/gチェックランプが点灯しても、初期では慢性的な症状として現れにくく体感できない例が多いので、チェックランプ点灯の際にはいち早く点検していただくことをオススメ致します。
少々文字数の割合が多めになってしまいましたが、最後までお付き合いいだだきありがとうございます。
また次週も宜しくお願い致します。