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2025.07.31

メルセデスベンツ 燃料臭い

本日もブログを御覧いただきありがとうございます。

タカハシです。

今回は燃費が悪くなってきて、最近はガソリン臭がすると入庫された車両です。

多発している274エンジンでは、エンジンルーム内の高圧燃料ポンプ手前の燃料ホースから発生していますが今回は276エンジン、エンジンルームからは余り臭いを感じず、燃料システムを追いかけながら警察犬かの如く探るとどうやら燃料タンク付近からガソリン臭がしておりました。

後部座席を外し、左右にある黒い蓋を外し、その下にある燃料ポンプユニットをチェックします。

ありました。

ポンプユニットのボディにクラックが入り、燃料が吹き出しています。部分的に茶色い箇所はガソリンが付着し蒸発した汚れになります。

反対側のフィードポンプは割れていませんでしたが、内部で燃料ポンプと繋がっているため取り外す必要があり、同年物だとその際に自壊する可能性が高いため交換します。こちらのポンプは燃料タンクの左右に別れた部屋での、燃料ポンプのある部屋に燃料を送る役割をしているため、フィードポンプ自体が止まると燃料計半分過ぎでガス欠になる恐れがあるためそういった意味でもセットで交換してください。

両ポンプユニット交換しました。

燃料ポンプ側は新品だと真っ白で劣化具合が一目で分かりますね。

その後再度漏れの確認を行ったのち、タンク周辺の清掃、後部座席等の組み付けを行いロードテストをしてご納車となります。

燃料の漏れは最悪車両火災へと繋がりますのでなるべく早めのご相談をお願い致します。

それでは本日はこの辺で、またのお越しをお待ちしております。